J1リーグ・第15節
京都サンガFC－浦和レッズ
０ 前半 ０
０ 後半 ２
－－－－－－－－－－－－
０ 合計 ２
【スタメン】
スタメンはこんな感じでした。
FW 興梠
MF 関根 安居 大久保
MF 岩尾 伊藤
DF 荻原 ﾏﾘｳｽ ｼｮﾙﾂ 酒井
GK 西川
【やりたいことをできたのは京都だった】
この試合を一言で言うと「よく勝ったな」でしょうか。ハイプレスから高い位置でボールを奪い、素早くフィニッシュまでつなげる。という狙いを持った京都。そして実際、そういう場面を何度も作ってました。
正直言って、やりたいことをできていたのは京都で、浦和はやりたいことを半分もできていなかった印象。
立ち上がり、岩尾のボールロストからシュートまで持っていかれたシーンとか、後半、クロスバーに助けられたシーンとか、試合の流れを左右しそうなシーンで、京都のシュートが決まってたら、試合の結果は別物になっていたかもしれません。
【ストライカーのゴール】
内容的に苦しい試合でしたが、結果をたぐり寄せたのはストライカーのゴールでした。スタメンで出場した興梠の先制点。興梠に代わって途中出場をしたカンテのダメ押し点。ある意味、理想と言える形ですね。
興梠の先制点はモーベルグのFKから。モーベルグのシュートは壁に当たってしまいましたが、そのこぼれ球を拾ったモーベルグが右足でクロス。「右足」ってところがニクイですね。そして、そのクロスをファーサイドでフリーになっていた興梠がヘッドで合わせ、見事にゴールネットを揺らしました。
個人的には、大久保とモーベルグの違いが出たなと感じました。大久保も良いプレーはしてるし、好きな選手ではあるんですが、「試合を動かす力」という意味では、やはりモーベルグの方が期待感があるんですよね。
もちろん大久保イラネという話ではなくて、大久保には大久保の良さがあるし、大久保の特徴を活かしたプレーをしつつ、モーベルグから学んで欲しいと思ってます。特に右足のクロスを磨いて欲しいですね♪
そして、カンテのゴールもモーベルグから。モーベルグが伊藤にパスを出し、伊藤がシュート。シュートはGKに弾かれましたが、こぼれ球に詰めたカンテがゴールネットを揺らしました。
モーベルグのパスは意外性がありましたが、伊藤の前にはかなりスペースがありましたし、あのパスは素晴らしいアイディアだったと思います。そして伊藤も、低く抑えた良いシュートを打ちました。そして、何よりも凄かったのはカンテの反応。GKが弾いた瞬間、カンテの動きが加速したように感じるぐらい、反応が速かったですね。あの反応はストライカーならではと思います。
【チーム力を打ち破った個の力】
京都のプレスは強度も高く、チームとして意思統一されていたと思います。連敗中のチームとは思えませんでした。「チーム」としては良い試合をしていたと思います。
京都の「チーム力」に苦戦した浦和でしたが、モーベルグの技術やアイディア、ゴール前でフリーになった興梠のポジショニング、こぼれ球に対して誰よりも速く反応したカンテ。これらの「個の力」が「チーム力」を打ち破ったのかなと思います。
【強者から王者になるには？】
昨年だったら、引き分けに終わっていた内容だったと思います。こういう内容でも勝ち点3を奪えたのは大きい。ある意味、強者の闘いができたと思います。
ただし王者になるには、この試合の京都のようなチームに対しては、しっかりとポゼッションしてボールを走らせ、相手を走らせ、運動量が落ちたところを仕留める。とか、プレス合戦で相手を圧倒して敵陣で試合を進めて押し切る。というレベルに達する必要があると思います。
チームは成長してるし、強者にはなりつつあると思います。ただし「王者」になるには、まだまだ足りないものがあるかな？そして「足りないもの」は「伸びしろ」とも思います。
●今後の試合情報♪
【J1リーグ・第11節】
浦和レッズ vs サンフレッチェ広島
日時：5/31（水) 19:30
会場：埼玉スタジアム
【J1リーグ・第16節】
浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ
日時：6/4（日) 17:00
会場：埼玉スタジアム
【J1リーグ・第15節】
京都サンガFC vs 浦和レッズ
日時：5/27（土) 19:00
会場：サンガスタジアム by KYOCERA
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