スコルツァ監督の就任が発表され、新体制に期待が高まりますが、その前に大切なことがあります。リカルド体制の総括ですね。
監督交代には賛否両論あると思いますが、賛成するにしろ反対するにしろ、土田SD、西野TDという現体制が発表された、3年前を振り返る必要があると思います。何しろ「3ヶ年計画」の始まりです。
まずは2019年12月13日の、新強化体制記者会見についてクラブのリリースから見ていきましょう。公式HPのリンクを貼り付けます。
https://www.urawa-reds.co.jp/topteamtopics/162829
浦和レッズ公式HPより
【2019年末に掲げた浦和のコンセプト】
上記のリリースの中でポイントは、土田SDの挙げたコンセプトですね。「浦和の責任」という精神論はともかく、具体的に挙げた3つのチームコンセプト。
1.『個の能力を最大限に発揮する』
2.『前向き、積極的、情熱的なプレーをする』
3.『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレー』
このようなコンセプトを土田SDは挙げていました。1と2については、どんなチームにも共通するコンセプトと思いますが、3については…
私がイメージしたのは、攻守の切り替えの早いサッカー。ボールを失った瞬間、激しいプレスからボールを奪う。ボールを奪ったら速い攻撃。あっという間のフィニッシュが理想なのかな?と想像しました。
まあ、ミシャ時代とは逆ですね。「またブレてるよ」という声も上がりそうですが、私は好意的に受け取ってました。「激しさ」とか「熱さ」を表現しやすいスタイルだからです。浦和サポが熱いのは言うまでもありませんが、更に言えば、浦和サポは熱い選手が好きな傾向が強いです。
ポゼッションをしてパスで崩して…というサッカーは確かに華やかです。しかし、華やかでスマートなサッカーは浦和サポの気質には合わない。むしろ泥臭い、暑苦しいのが浦和サポの気質にマッチすると思います。
個人的には「クラブもわかってきたのかな?」と思いましたし、実際に開幕後もコンセプトを意識した試合をしてたと思います。結果と内容はともかく…
【大槻監督からリカルド監督へ】
コンセプトを掲げた2019年。内容、結果ともに芳しくなく、大槻監督の限界も見えたということでしょうか?浦和レッズは監督交代に踏み切りました。例によって、マスコミには何人かの名前が挙がりました。水面下ではいろいろあったと思いますが、徳島ヴォルティスをJ2優勝に導いた「リカルド・ロドリゲス」に決まりました。
徳島の試合については、1試合だけ見てました。率直な感想としては、ボールを握るタイプなのかな?と思いました。ポゼッション志向が強そうな反面、こだわりはミシャほど強くなさそう。見たのは1試合だけですが、リカルド監督には好印象を持ちました。
リカルド監督には好印象を持ちましたが、2019年末に掲げたコンセプトとマッチする監督なのかな?と思うと甚だ疑問。むしろ「ブレたかな?」と感じてました。
しかしながら、2021年に見せてくれたサッカーには希望を感じました。土田SDが掲げたコンセプトとは違う気がしてましたが…
【結論は?】
長々と書いてきましたが、そろそろ結論に入りたいと思います。クラブのコンセプトとリカルド監督のタイプがマッチしてたかな?という疑問は拭えません。監督としての能力に大きな問題はなかったと思うし、ミシャ時代に弱点だったリスク管理にも取り組んでました。「良い監督」の部類に入ると思います。
逆にリカルド監督に欠けていたのは、大きなクラブでの経験だったかもしれません。欧州主要リーグとは言わないまでも、セルティッククラスのクラブでの経験があれば、違う結果が出た可能性もあると思います。
個人的には、浦和レッズが「相手を休ませないプレー」で結果を出し、相手に対策を取られ「ポゼッションもできないとな…」というタイミングでリカルド監督だったらベストだったかなと。
そういう意味では、リカルド監督と出会うのがちょっと早かったかな?というのが、私の結論です。
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