サッカー定食の大盛り

浦和レッズの試合を中心にレビューしています。時々、日本代表や海外サッカーにも触れていきます♪

日本代表vsオマーン代表/W杯最終予選〜日本はどうすればよかったのか?〜

 いよいよ始まったW杯最終予選。当日は仕事で見れなかったのですが、ダゾーンの見逃し配信で見ることができたので、ざっくりとレビューしたいと思います。


日本代表-オマーン代表
   0 前半 0
   0 後半 1
------------
   0 合計 1


 スタメンはこんな感じでした。

     大迫

 原口  鎌田 伊東

  柴崎   遠藤

長友 吉田 植田 酒井

     権田

 南野が負傷したとのことでしたが、結果的にはかなりの痛手だったかもしれませんね。まあ、こんなかんじかな〜というのが、個人的な感想です。


【オマーンの闘い方】

 まずはオマーンについて触れたいと思います。システムは中盤ダイヤモンド型の4-4-2で、守備の時は4-3-1-2という感じでした。
 後ろの4-3で守り、前線に残った2トップを中心にカウンターを仕掛ける。ボールは日本に握られても構わないから、ボールを奪ったら、カウンターで一気にシュートまで持っていく。というのが狙いだったと思います。あとはセットプレーですかね。CKなんかを見てると、しっかりと準備をしてきたように感じました。
 攻撃はカウンターとセットプレー。格下のチームが格上のチームと闘う上での常套手段と言えるし、よく徹底されていたと思います。ただ、ある程度ボールを持つこともできてたし、格下のチームとは思えませんでした。


【日本の闘い方】

 継ぎに日本の闘い方についてですが、ある程度ボールを持つことはできていたし、オマーン陣内でプレーする時間も長かったと思います。中央を固めるオマーンに対して、SBがボールを持つこともできていたし、アタッキングサードまでは行けてたと思います。
 ただ、全体的な印象としてはブロックの外ではボールを持ててたけど、ブロックの中に上手く侵入できてなかった印象。なぜ?どうして?どうすればよかったの?


【サイドチェンジの徹底】

 中継の中でも言われてたし、この試合を見た方は、誰もが感じたことですよね(笑)オマーンが「守備は中央を固めて、攻撃はカウンター」というのを徹底してきたのだから、対抗する意味でも「徹底して」サイドチェンジをすべきだったと思います。
 オマーンの中盤は3枚で守ってましたので、サイドチェンジをされた場合、スライドするのがキツイはずです。前半は、オマーンの中盤を走らせればOK。ぐらいのつもりでサイドチェンジを徹底し、後半に足が止まったところで点を取りに行く。このぐらいのプランでもよかったかもしれません。

 日本は前半のうちに先制できなくて焦っていたのでしょうか?ハーフタイムで原口を下げて古橋を入れた交代策に、焦りのようなものを感じました。


【ビルドアップの形】

 オマーンは2トップでしたので、最終ラインを3枚にしてビルドアップをする形が有効だと思いました。しっかりブロックを作るオマーンを焦らして引っ張り出す意味でも、3枚でゆっくり回す時間があると有効だったかと。
 3バックに可変する際は、ボランチが植田と酒井の間に降りる形が良いと思います。例えば遠藤が、植田と酒井の間に降りて、酒井を高い位置に押し出し、右から遠藤、植田、吉田で3バックを形成。オマーンのシステムとの噛み合わせを考えると、左右にスペースがありますので、そのスペースを活用して、左右の遠藤、吉田がドリブルで持ち運んでから、縦パスを入れたり、サイドチェンジのボールを蹴る。キックの精度に関しては、二人共問題ないですからね♪
 あとは酒井が最終ラインに残って、長友だけ高いポジションを取る。というやり方もあったと思います。酒井に関しては、柏時代からキックに定評はありましたし、最終ラインに残るのが、酒井、植田、吉田ならオマーンのカウンターに対するリスクマネジメントにもなります。


【選手同士の組み合わせ】

 大迫と鎌田をスタメン起用した森保監督でしたが、甚だ疑問ですね。大迫も鎌田も中央で受けてナンボという選手です。南野のように裏に飛び出したりするタイプじゃないですよね。
 後半から左サイドで起用された古橋でしたが、むしろトップ下やワントップで起用して欲しかったです。裏を狙ったりサイドに流れたり。神戸時代のプレーなんか見てると、動き出しのタイミングなんか抜群に上手いし、古橋の動きにオマーンのDFが釣られると中央が空いて、大迫も活きると思ったのですが。

 あとはサイドについてです。右が酒井と伊東。左が長友と原口。いずれも「使うタイプ」ではないです。柴崎がハーフスペースに出るやり方はなかったのでしょうか?
 例えば攻撃に入った時、酒井、植田、吉田で3バックを形成して、柴崎がいるボランチのポジションに入る。で、柴崎が左のハーフスペースをとって、原口が大外のレーンで幅を取る。原口と柴崎が近い位置でプレーすることで、使うタイプと使われるタイプのコンビができて…
 絵に描いた餅のようですが、こういう意思というか狙いを感じなかった試合だったんですよね。嫌な言い方をすると眠くなる試合。


【総括】

 この試合を見て、アジア杯の決勝を思い出しました。オマーンとカタールのシステムは違いますが、いずれも、中央を固められて大迫へのパスコースを遮断されてました。どのチームも日本を研究してきてるし、日本を研究すれば「大迫を試合から消せ!」という対策を取ってくるのは明白です。
 他チームの対策を上回ることが求められていると思いますし、アジア杯の決勝でつきつけられた課題だと思ってたのですが、この試合に関しては、課題をクリアできていないのかな?と感じました。

 選手のコンディションに差があったかもしれません。ひと昔前なら、コンデションの差があっても勝てましたが、そういう時代は終わったのかもしれません。
 この敗戦を経て、最初にやることは「W杯に出るのは当たり前」そういう認識を改めることなのかな。と感じる試合でした。


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