前回は、守備におけるリカルド・ロドリゲス監督の戦術について書いてみました。今回は攻撃について書いてみたいと思います。ボールを保持して…というポゼッション志向の強い監督だと思いますが、どのようにボールを運び、どのような役割を選手に与えてるのでしょうか?
かなり私の主観が入ると思いますが、私の感じてることを素直に書いていきたいと思います。
まずは前節の神戸戦のメンバーから♪
FW 江坂
MF 汰木 小泉 関根
MF 柴戸 平野
DF 明本 ショルツ 岩波 酒井
GK 西川
中継が始まった時やスポーツニュースなどでは、こんな表記をされますね。ですが、実際に試合が始まると4−2−3−1という並びは、ほとんど見られません。常に「可変」しています。守備の時は4−4−2。これは前回言ったことです。
では、攻撃の時は?
【ビルドアップ時の並び〜その1〜】
FW 汰木 江坂 関根
MF 明本 柴戸 小泉 酒井
DF ショルツ 平野 岩波
GK 西川
相手がオーソドックスな4−4−2で構えたとします。その際、ボランチの1枚が最終ラインに降り、相手の2トップに対して3バックを形成して数的優位を作る。そしてポールを前に運ぶ。ビルドアップの時に可変するのは、もはや当たり前とも言えますが、その当たり前のことを当たり前にやるのがリカ将なのかな。と思ってます。
ちなみに、ここでは平野を下げましたが、柴戸が下がることもありますね。このやり方で有名なのは、バルセロナのブスケッツですかね♪
又、柴戸の所に伊藤が入るこもとあります。伊藤の場合、CBの間だけでなく、CBとSBの間に降りることもあります。その際、最終ラインの並びは右から岩波、ショルツ、伊藤となります。
マドリーのクロースは、この形でのビルドアップを得意としてますね♪
ここから、更に攻勢に出ると…こんな配置になりますかね?
FW 明本 汰木 江坂 関根 酒井
MF 柴戸 小泉
DF ショルツ 平野 岩波
GK 西川
もちろん、こんな平面的な形ではないし、斜めの関係を作ったりなので、あくまでも基本的な位置関係。というイメージです。
関根と汰木がインサイドに入るのが特徴的と思ってます。特に関根はミシャ時代、大外からドリブルで仕掛けプレーがメインでしたが、リカ将の元ではインサイドに入ってセカンドストライカー的な役割も担ってるのかなと。
ここ最近は江坂が1トップという形が多いですが、1トップにユンカー。左SHに江坂というのもアリと、個人的には思います。左サイドからインサイドに入るプレーは、江坂の得点力を活かせそう。右からのクロスに対してユンカーが囮になり、ファーサイドに入ってきた江坂が仕留める!なんてシーンを想像してしまいます♪
【ビルドアップ時の並び〜その2〜】
FW 汰木 江坂 小泉
MF 明本 柴戸 平野 関根
DF ショルツ 岩波 酒井
GK 西川
又、こんな形でビルドアップすることもあります。酒井が最終ラインに残り、左にスライドして3バックを形成。左SBの明本を高い位置に押し出します。
このやり方のメリットは、平野を中盤に残せることですね。その分、小泉や江坂も高い位置でプレーしやすくなります。
もう1つのメリットとしては、ボールを失った時のリスク管理。酒井が最終ラインに残ってるので、守備が強固です。攻撃時に、よりチャレンジしやすい並びではないでしょうか。個人的には好きな形です。
ここから、更に攻勢に出ると…こんな配置になりますかね?
FW 明本 汰木 江坂 小泉 関根
MF 柴戸 平野
DF ショルツ 岩波 酒井
GK 西川
このパターンでは関根がサイドに張る形になります。サイドを突破するには、酒井より関根の方が適任でしょうし、酒井が後ろに残ることでリスクマネジメントも、より強固になります。
又、小泉がハーフスベースをとることで、決定的なスルーパスも期待できます。プレーの流れによっては、小泉と平野の位置が逆になることもありますが、問題なくプレーできます。
【まとめ】
ざっくりと、しかも好き放題書いてしまいました。しかも私の想像も、かなり入ってしまいました(笑)
今回は2つのパターンを挙げてみましたが、あくまでも基本パターン的なものです。細かいことを挙げ始めたらキリがないし。例えば、左サイドは汰木と明本の位置が逆になることもあります。ショルツがドリブルで持ち上がれば、そのスペースを柴戸がカバー。なんてこともあります。
いずれの場合も、攻撃に出る選手が5つのレーンに散ること。これはプレることほないように思います。いわゆる「5レーンの理論」ってヤツですね。
もちろん相手の立ち位置によっては、修正を加える必要もあると思います。そういう応用的な部分までは手が回ってないかもしれません。事実、3バック相手には相性が悪いですし。
ただ、いずれは克服してくれると思いますし、選手の判断で修正もできるようになる。今は、そんな期待をしたいと思います。
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