タイトルの件について7/16(金)、浦和レッズの公式HPにクラブからリリースがありました。ネットでもニュースに上がってたので、今回の件について整理したいと思います。
【問題の起こった試合】
日にち:2021年6月20日(日)
対戦カード:浦和レッズvs湘南ベルマーレ
会場:埼玉スタジアム2○○2
【浦和レッズの規約違反内容と経緯】
本来、試合出場資格のない、鈴木彩艶選手を試合に出場させてしまった。ということですね。で、どのような規約違反をしたかと言うと、PCR検査の結果を提出しなかったとのこと。
なぜ、このようなミスをしてしまったのでしょうか?クラブの公式発表を基に、経緯をまとめてみました。
以下、クラブの公式HPを基に作成
<経緯>
鈴木彩艶選手は、U-24日本代表に選出され、6月5日(土)と6月12日(土)に行われた国際親善試合のためにチームを離れていた。
その間、チームは定期的に実施しているJリーグ公式検査を受け、代表活動のため公式検査が実施できなかった鈴木彩艶選手についてはJFAによるPCR検査の結果をもって、エントリー資格の認定を受けなければならなかった。
鈴木彩艶選手はJFAのPCR検査で、陰性判定であったものの、クラブの認識不足が原因でJリーグへの申請を怠ったことが判明。
試合後、ミスに気づいた浦和レッズがJリーグに報告し、結果として湘南ベルマーレとの試合は没収試合。0対3で湘南ベルマーレの勝ちとする。という裁定が下ったというわけです。
【出場資格のない選手が出場する事例】
Jリーグでは聞いたことありませんが、海外ではあるみたいですね。例えば出場停止の選手に、本来登録されている背番号とは違う背番号のユニフォームを着せて紛れこませるとか。
こういった事例を防ぐため、キックオフ前に集合写真を撮るわけですが。
このようなケースでは、没収試合になるようです。試合の結果に影響を及ぼす可能性がありますからね。
考え方としては、選手や監督が試合の結果に影響を与えるような規約違反をした場合、没収試合や勝ち点の剥奪になるようです。
最も悪質なケースは、八百長や審判の買収のんかが該当すると思いますが、このクラスの違反になると、カテゴリーの降格という裁定が下りますね。
なので、今回の浦和に対して、没収試合という裁定が下ったのは仕方ないという考え方もできます。
とは言え、今回のケースは確信犯ではなく、人為的なミスで、そのミスを自らリーグに報告した。というところで、情状酌量の余地があるのでは?という考え方もできます。
更に言えば、マッチコミッショナーも気づかなかったでしょ?チェックしてないの?クラブに罰を与えるだけ与えて、リーグ側は何の責任も取らないの?って言いたい気持ちが沸くのも、無理はないでしょう。
【Jリーグの規約】
と、ここでリーグの規約を確認したいと思います。試合における、マッチコミッショナーの役割について、以下に記載します。
※Jリーグ規約より抜粋
第 61 条〔マッチコミッショナー〕
(1) マッチコミッショナーは、実行委員会が推薦し、理事会が承認した後、チェアマンが任
命し、公式試合に派遣される。
(2) マッチコミッショナーは、次の事項を遵守しなければならない。
① キックオフ時刻の 120 分前までにスタジアムに到着すること
② 協会の発行した選手証、協会の発行した電子選手証を印刷したもの、または協会の発行
した電子選手証を画面上に表示して確認することのできる電子機器により選手の試合
における出場資格を確認し、「Jリーグメンバー提出用紙」(別紙3)の記載事項に不備
があればそのチームに訂正させること
規約に明記されているのは、メンバー表の記載事項に不備があれば、その不備を指摘して訂正させること。ということだけです。
コロナ対策に関しては、別に明記されているのかもしれませんが、私は見つけることができませんでした。
もちろん、キックオフ前の集合写真とメンバー表の照合は実施してるでしょうね。
【今後の対策】
メンバー表にPCR検査の結果を記載する項目を設けて、メンバー表と共に検査結果の証明書を添付する。という風にするのはどうでしょうかね。
他にも方法はあるかと思いますが、規約を見た限りでは、マッチコミッショナーはメンバー表を基に、様々なチェックをしているようですし、この方法ならクラブ側のミスも防げると思います。
【追記】
個人的な見解ですが、今回の裁定は、リーグ側も世論を気にした可能性は否定できないかな。と思います。通常であれば、ミスは誰にでもあるし、クラブから報告もあったので、情状酌量の余地あり。的な裁定に落ち着いた気がします。
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