サッカー定食の大盛り

浦和レッズの試合を中心にレビューしています。時々、日本代表や海外サッカーにも触れていきます♪

日本代表の最適システムは?~4−2−3−1が手詰まった理由を考えてみる~

 先日のオーストラリア戦で勝利した日本代表。敗戦したサウジアラビア戦からメンバーを変更。システムも4−2−3−1から4−3−3に変え、結果としてオーストラリアには勝ちました。「結果」は出ました。
 じゃあ、4−3−3を基本システムにしちゃう?4−2−3−1で結果が悪かったじゃん?という話も出るかもしれません。
 まあ結論を出すより、このエントリーでは4−2−3−1で停滞した理由と解決策。それと、4−3−3が上手くいった理由と、浮き出てくると思われる課題について話していきたいと思います。
 もちろん私の考えであり、1つの例です。他にも答えはあると思います。サッカーって、そういうものだと思います。なので「そういう考えもあるんだな」と思って頂けれは幸いです。


●4−2−3−1の場合の例

 まずは、4−2−3−1から。とりあえず下記のように並べてみました。

FW      大迫
MF  南野  鎌田 伊東
MF    柴崎 遠藤
DF 長友 冨安 吉田 酒井
GK      権田

 ここでは攻撃面について話していきたいと思います。スタート時の並びは上記のような感じ。そして、ビルドアップからボールを前に運んで敵陣に入り、いよいよアタッキングサード…という時、下記のような感じになってることが多いかな。と感じてます。


 長友 南野 大迫 伊東 酒井
       鎌田   
   柴崎      遠藤
     冨安  吉田
       権田

 まあ実際には、こんな一直線には並んでませんし、SBが常に、こんなに高い位置とってるわけではありません。大迫が中盤に降りてることもあります。まあ、ざっくりとしたイメージです。
 森保監督は、SBを高い位置に押し出したいのでしょうかね。ボランチよりもSBの攻撃参加が、圧倒的に多い気がします。ここで私は、柴崎と伊東の位置が気になります。

 まず柴崎の位置ですが、バリバリと攻撃に関与できるでしょうか?この位置だと、カウンターに対するリスクマネジメントという役割りの方が強くなりそうです。実際にカウンターを食らった際には、相手カウンターの起点を潰したり、攻撃を遅らせるという役割が発生する可能性が高いかもしれません。
 このような役割が柴崎という選手の特性に合っているか?個人的には疑問を感じてます。

 次に伊東の立ち位置ですが、酒井がオーバーラップをするためのスペースを空けるために、インサイドに入る場面が見られます。それはそれで良いのですが、伊東の特性を考えた場合、ベストな選択と言えるのか?
 伊東の特徴はスピードです。そのスピードを活かして縦に仕掛けるプレーが、大きな武器と言えます。ならば、伊東のプレーエリアは大外。サイドで縦に仕掛けるプレーをメインにした方が、伊東の特徴を活かせるのではないでしょうか?

 ということで改善案ですが、こんな並びはいかがでしょうか?

スタートポジション

FW      大迫
MF  南野  鎌田 伊東
MF    遠藤 柴崎
DF 長友 冨安 吉田 酒井
GK      権田


そして攻撃時は、下記のように可変。

 長友 南野  大迫 柴崎 伊東
        鎌田 
    遠藤     酒井
     冨安   吉田
        権田

 スタートポジションで、柴崎と遠藤の位置を逆にします。そして、酒井には後ろに残ってもらい、相手のカウンターに対するリスクマネジメントという役割りを与える。酒井が攻撃参加をしない分、柴崎が右のハーフスペースに出ていく。柴崎がインサイドをとるので、伊東は外に張って縦に仕掛ける。
 こうすると、攻撃の得意な選手が前に集まり、守備の得意な選手が後ろに行きます。柴崎と鎌田の位置は、逆になるのもアリですね。


●右サイドが堂安の場合

スタートポジション

FW      大迫
MF  南野  鎌田 堂安
MF    遠藤 守田
DF 長友 冨安 吉田 酒井
GK      権田

 ボランチには、柴崎の代わりに守田が入ります。そして攻撃時は、下記のように可変。

 長友 南野  大迫 堂安 酒井
        鎌田 
    遠藤     守田
     冨安   吉田
        権田

 堂安が中に入って、大外は酒井。左利きの堂安を活かすために、堂安には右のハーフスペースを使ってもらいます。カットインから左足のシュートに期待ということですね。
 大外のレーンは酒井がオーバーラップ。ボランチが酒井の背後のスペースをケア、ということになるので、柴崎よりも守田が適任。ということで、上記のメンバーと並びが良いのかなと。

 又、久保を右サイドに起用する場合ですが、久保は中でも外でもプレーできると思いますので、人選の幅が広がるかもしれません。
 ただし、久保に右サイドの守備をやらせる。となると、守備の時のスプリントや強く当たらなければいけない場面で、物足りないと個人的には思ってます。この辺りをどう考えるかというのも、大事なことかなと思います。
 守備面を考えると、久保はトップ下の方が良いのかなと、個人的には思ってます。


●まとめ

 攻撃時に関して言うと、スタートポジションは、こんなもんかな?と思ってます。ただし、選手の特性に合ったレーンへの配置、という部分については、詰めて行く必要があると思ってます。
 現代サッカーは、スタートポジションから可変するのは当たり前。森保監督も、その辺りの勉強はしてると思いますが、選手へのアプローチ方法の構築まで手が回ってるか?又、コーチやフタッフは最先端のサッカーをどこまで学べてるのか?疑問というか、心配の種は尽きないですね。
 代表チームには時間がありません。だからこそ、立ち位置やプレスに行く際の形、どのコースを切るのか?など、基本的な約束事を決めておくことが大事だと思います。その「約束事」を感じることが少ないことが、個人的にはストレスになってます。


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