リカルド・ロドリゲス監督を迎え、開幕戦でFC東京と引き分けた浦和レッズ。浦和レッズ。徳島での4年間で魅力的なサッカーを作り上げ、ついに昨年はJ2優勝を果たしました。
各方面からの評価も高い、リカルド・ロドリゲス監督には大いに興味がありますし、私なりに詳しく見ていきたいと感じてます。
前回は「攻守の切り替え」についてお話させて頂きましたが、今回は「可変システム」についてお話したいと思います。監督の戦術はシリーズ化しそうです(笑)
【可変システム】
DAZNの中継などで、浦和のシステムは4-2-3-1と表記されていました。しかし試合中、ずっと4-2-3-1だったかと言うと、そうではありませんでしたね。
守備時は4-4-2になり、攻撃時は3バックに変化することが多かったと思います。更に攻撃時に関して言うと、SHが中央寄りにポジションをとって、大外にSBが上がるという形もありました。逆に、SHがタッチライン際に張って、SBが内側を追い越していく場面もありました。
このように、守備時と攻撃時で選手の並びが変わることを「可変」と言い、ヨーロッパのトップリーグではスタンダードになってると言えます。私はDAZN観戦だったので、常に全体が見えてたんけではありませんが、攻撃時は3-2-5とか2-3-5に近い形になってたかもしれません。
【ミシャ式を思い出す】
可変式と言えば、浦和サポならミシャ式を思い出す方も多いかと思います。ミシャ式は守備時は5-4-1になり、攻撃時は4-1-5になってました。
具体的に2016年当時のメンバーを並べてみると、位置関係は下のような感じでした。細かいことを言うと、もっと細かい位置関係がありましたが、まあ基本的な立ち位置ということで(笑)
~スタメン発表時~
FW 興梠
MF 武藤 李忠成
MF 宇賀神 阿部 柏木 関根
DF 槙野 遠藤 森脇
GK 西川
いわゆる3-6-1と表記される形。DAZNの中継なんかでは、選手の映像が出て、選手は腕組みして的な(笑)
~守備時~
FW 興梠
MF 武藤 阿部 柏木 李忠成
DF 宇賀神 槙野 遠藤 森脇 関根
GK 西川
もちろん、プレスに行く時はズレがありました。自陣に構える時の基本的な立ち位置ですね。超攻撃的と言われるミシャのサッカーですが、守備時は最も守備的と言われる5-4-1を採用していました。この辺りが、サッカーの不思議なところです。
~攻撃時~
FW 宇賀神 武藤 興梠 李忠成 関根
MF 柏木
DF 槙野 森脇
DF 阿部 遠藤
GK 西川
攻撃時というより「ビルドアップ時」と言う方が正確かもしれませんね。
マイボールになると、阿部ちゃんがCBに下がり、槙野と森脇が左右に開いてSBのようなポジションをとります。CBとは斜めの関係を作ることが多かったですね。で、両サイドの関根と宇賀神がウィングのように高いポジションをとって、相手の4バックに対して数的優位を作ってました。
ザックリとではありますが、攻撃時と守備時の違いを挙げてみました。可変システムの話をする時、ミシャ式が非常にわかりやすいと思ったので、過去の話ではありますが、ミシャ時代の話をしました。
【監督はポリバレントな選手を求めてる?】
可変システムを使うにあたって、複数のポジションをこなせる選手は貴重です。オシムさんは「ポリバレント」という表現を使ってましたね。ポリバレントと言えば、ミシャ式で例を挙げると阿部ちゃんです。守備時はボランチ、攻撃時はCBと複数のポジションをハイレベルでこなせる阿部ちゃんの存在は重要でした。
そして、リカルド・ロドリゲス監督は就任して間もなく、選手と面談をしてます。内容は、得意なポジションについて。そして注目したいのは、いちばん得意なポジションだけでなく「2番目に得意なポジション」についても、監督は選手に尋ねています。そして、キャンプでもそういう視点で選手を見てたでしょう。
監督は、可変システムに不可欠な「複数のポジションをこなせる選手」を求めていると思います。もちろん興梠のようなスペシャルな選手も必要です!
ミシャ式の可変システムも進化の過程がありました。リカ式の可変システムは、どのように進化していくのでしょうか?時には我慢も必要かもしれませんが、全ては進化の過程と思って楽しめたらと思います。
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